「Nintendo Switch」発表


「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」が、深夜に電撃発表されました。

これは、今まで「NX」という開発コードネームで呼ばれてきた、Nintendoの次世代ゲーム専用機です。

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据え置きと携帯の“スイッチ”ができる「Nintendo Switch」。映し出されているゲームは、既発表の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』です。

「Nintendo Switch」は、携帯ゲーム機と据え置き型ゲーム機との境界を消し去ってしまう、目新しくて壮大なコンセプトを打ち出しています。

“本体”と表現されているディスプレイ・デバイスの左右の溝に「Joy-Con(ジョイコン)」という専用コントローラをセットすれば、「Wii U」のGamePadを彷彿とさせる携帯ゲーム機にスイッチし(切り替わり)、また、本体をテレビに繋いだ「Nintendo Switchドック」に格納すれば、据え置き型ゲーム機にスイッチする(切り替わる)のです。

 

僕は「Nintendo Switch」に、“インターフェース革命”“開発会社の負担減”“世界への出力”という、3つイメージを感じ取りました。

 

まず、“インターフェース革命”。

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Google「Project Ara」のイメージ画像。スマートフォンを構成するあらゆる要素(CPU/メモリ/ストレージ/カメラなど)を自由に組み替えられる、という当初の構想から歩を進め、ディスプレイ/CPU/メモリ/ストレージが固定されたベース・ユニットに、追加モジュールを差し込む、という形にまで量産を意識した具体化がなされていたのですが……。

現段階で、本体の左右にセットできるのは「Joy-Con」のみのようですが、別の機能を持ったモジュールも続々リリースされるのでは、と期待しています。使い方を限定されないモジュール思想のデバイス、といえばすぐに、2016年9月2日に残念ながらプロジェクト中止が伝えられたGoogle「Project Ara」を思い出しますが、その遺志を引き継ぐがごとく、大きく広く展開していってほしいな、と思います。

 

次に、“開発会社の負担減”。

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解像度が低めなので、グラフィックのコストダウンが見込めるのでは、という目論見も当初はありましたが、3D映像化に想像以上のコストがかかり、ビックリしたものです。

「Wii」が可能にしたリモコンによる直感的な操作や、「ニンテンドー3DS」が可能にした3D映像化は、これまでになかったゲーム体験を生み出してくれた一方で、開発者にとって大きな負担となっていました。「Nintendo Switch」は、本体の状態/環境とゲーム画面の整合性をカッチリ設計しさえすれば、従来的な開発方式が通用しそうな印象です。

また、Sony Interactive Entertainment「PlayStation 4」を軽く凌駕するほどの処理能力を有している(「Nintendo Switchドック」に接続されている場合に限り、との噂)らしく、処理負荷の軽減やアセットの作り直しの手間が軽減されるのでは、と思われます。

 

最後に、“世界への出力”。

ゲームハードの歴史は、色深度を高める、解像度を高める、ポリゴンの処理速度を大きくする、3D映像化する、VRデバイスと連動する、などなど、指先のほんの小さな入力に対して、画面上にどれだけダイナミックな出力を得られるか、というベクトルで進化を続けてきたわけですが、「Nintendo Switch」はついに、“画面上の出力”から魂を解放され、プレイヤーと同化し、そのプレイヤーを取り囲む“世界への出力”へと目線を高めた感があります。

食を語るときに「何を食べるかよりも、誰と食べるか」なんて言い方をすることがありますが、同様に、「何を遊ぶかよりも、どうやって遊ぶか」にスイッチしていくことでしょう。Nintendoを世界屈指のコンピュータ・ゲーム会社に育て上げた故山内溥氏は、「ハードはソフトを遊ぶために仕方なく買うもの」と明言されましたが、その概念を打ち破る日が、もうじき訪れます。

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