『編曲の本』到着


撮影用に取り外しましたが、外装カバーと別冊もついていて、ひたすら豪華な(でもセンスはさほど感じられない)装丁の書籍です。まぁ、値段が値段ですからね……。

タイトルづけの段階でMP(マジック・パワー)が尽き、考えることをヤメてしまったかのような書名なのに、内容はとてつもなく素晴らしい――そんなブッ飛んだ書籍をご紹介いたします。その名も『編曲の本』!!

本書は“楽典(音楽の文法書)”のフリをした、インタビュー本です(笑)。しかも、日本音楽史に燦然と輝く名曲を紡ぎ出された大御所ばかりが名を連ねる、それはそれは貴重な生の声が満載の、プレミアムなインタビュー本なのです。

存在に気づいたときにはすでに長期売り切れ状態だったので、手に入れることを完全に諦めていたのですが、この度、待望の重版出来とあいなりまして、すかさず予約購入したわけであります(twitterにて、いち早く情報を教えていただきました。ありがとうございます!)。

みんな大好き“あの巨匠”も、ありがたいアドバイスをくださいます。

内容は、理論編/技術編/実践編の3部構成になっています。理論編では理論の捉え方を、技術編では音符を固定するまでの思考法を、実践編では生業としての考え方を、それぞれ(いろんな大先生から)学ぶことができます。レアな譜面も盛り沢山!

ただ冒頭にも書いたとおり、純然たる楽典ではないうえに、各々好き勝手バラバラな自論を展開しているので、体系立ったアカデミックなものを期待すると「デカくて分厚いくせに、なんだか中身のない本だな!」と思われるかもしれません。例えは変ですが、“何年も鞄持ちをしていたからこそ聞けた名言”であったり、“サシ飲みできるくらいの仲の友人だからこそ聞けた話”であったりを分野別に集めた本だと捉えた方が誤解が少ない、と思います。

ホラ、そう捉えると、この本の価値が一気に高まりましたよね!

 

ちなみに、登場する大先生の中には、僕が音楽雑誌の編集をやっていた頃にインタビューをさせていただいた方もチラホラいらっしゃいます。しかしながら、限られた時間やテーマの中では(インタビューというのは基本、プロモーションが目的なのです)、さすがにここまでディープな音楽話を伺うことは叶いません。この本を手にした僥倖に感謝しつつ、ヒリヒリとした喜びを大切に噛み締めながら熟読しよう、とミューズに誓うのでありました。

皆様も、作編曲家先生方の人柄や、紡がれた音楽などを思い浮かべながら、ニヘラニヘラとお楽しみくださいませ。

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