『観察の練習』読了


菅俊一著『観察の練習』を読了しました。

アイディアの種を見つけること、すなわち“気づきの技術”を、著者の観察の追体験をとおして鍛えよう、というのが本書の狙いです。

ちょっとした日常の一風景を切り取った写真を眺め、その中に潜む違和感を自分なりに感じ取って、筆者の思索と突き合わせてみる、という流れで観察を練習していきます。

「う~む」と唸ってしまう見事な観察がたくさん登場しますが、学術的で小難しい書物というわけではなく、小気味良い笑いドコロが散りばめられていたり、フォントが可愛くブッ壊れているページがあったりする、とてもとっつきやすい雰囲気の読み物に仕立てられています。

お豆腐屋さんの通風孔に取りつけられた謎の紐がギュルンギュルン廻っている様子をとらえた、筆者撮影の写真。

ずんずん読み進めていくと、「おや!?」と、ひときわ気になるページに出くわしました。写真も著者の思索も、既視感にあふれているのです。一部、引用してみたいと思います。

近所の商店街にとてもおいしい豆腐屋があり、毎朝前を通るたびに工房の様子を眺めるのを楽しみにしているのだが、店の軒先の端にある小さな通風口の様子がとても興味深く、つい見とれてしまった。通風口の先には、一本の紐がぶら下がっており、通風口から流れる空気によって、紐がただひたすらに回転をし続けていた。

「ほほう。我が家の近所にも似たような通風孔のお店があるんだよなぁ……んっ!? 豆腐屋だって!?」……それもそのはず。このお豆腐屋さん、我が家のご近所でもあったのでした(冒頭の写真は、読了後に思わず撮りにいったものです)!

 

とまぁ、そんな偶然にも遭遇しながら、最後まで一気に楽しく読むことができました。

身の回りの面白いことを“観察”によってたくさん見つけて、自身のクリエイティビティにつなげていこう、と思った次第であります。

クリエイティブなお仕事に従事されている方々や、日常の暮らしの中にちょっとした刺激をプラスしたい方々にオススメであります!

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