『”PANZER” The German Tanks Encyclopedia』レビュー


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Laurent Tirone著『”PANZER” The German Tanks Encyclopedia』です。表紙は、ペーパーバック仕様。

日本ではあまり広まっていないのですが、Armorama.comで、「満点! 持っておくべき本だ!」と評されている素敵な本があるので、ご紹介したいと思います。

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目次です。ドイツ軍の、正確な意味での“戦車”を、型番違いのバリエーションも含め、ほぼ網羅しています

Laurent Tirone著『”PANZER” The German Tanks Encyclopedia』は、第二次世界大戦期(1933年~1945年)における、I号戦車からティーガーIIまでの、量産された(計画車輌ではない)ドイツ戦車を紹介している書籍です。

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すべての車輌が、このフォーマットに則って構成されています。迷彩の様子がよくわかる上面図が、とても参考になります。

見開きで、全車輌それぞれに、諸元データ/概要/写真、そして、カラーの詳細な4面図が掲載されています。

まさに、AFVモデラーのための百科事典! 工作/塗装の参考資料としてだけでなく、どのくらいの傾斜を登れるか、とか、どれくらいまで水に浸かれるか、なんてレアな情報は、ドイツの腕利きエンジニアたちの「カイゼン」の足跡を堪能できますし、説得力ある情景づくりにも役立ちそうです。

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200点以上の写真が収録されています。生きた車輌の写真が多いのが特徴です。

また、パンター、ティーガー、ティーガーIIは、型番違いのバリエーションが少ないこともあってか、ことさらに、鮮明な写真と多様な迷彩パターンがてんこ盛りで追加収録されています。キットの指定どおりには作りたくない、という個性派モデラーも大歓喜でしょう(笑)!

難点がないわけではありません。カラーの4面図は、手書きのイラストなので、精密な、いわゆる“図面”を求める人にとっては、やや物足りないものかもしれません。また、大全系の書籍において、個々の解説が薄くなってしまうのは仕方のないところでして、マニアにとっての新発見は多くはないでしょう。さらに、英語であることと、日本国内での入手の難しさも、場合によってはマイナスです(僕は、出版社のWeb通販で買いました。EU外は、送料込で49.90EUROです)。

とはいえ、“WWII期のドイツ戦車”と言って思い浮かぶ車輌がほぼ網羅されている一覧性、そして、理路整然とまとめられた紙の本ならではの資料性には、大きな価値があります。ドイツ戦車ファンはもちろん、ドイツ戦車の遷り変わりを時間軸を感じながら眺めてみたい、という方や、模型の資料本を複数買い漁る気はないけれど、1冊くらいは持っていたいな、という方にオススメです。

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