これまであんまり気にしたことがなかったのですが、私、BOSSの歪み系ストンプ・ボックスを1台しか持っていなかったのです(しかも、その1台が変わり種の「OD-20」……)。あらゆる歪みのリファレンスたる“BOSSの歪み”を知らないまま、のうのうと生きているわけにはいかない! ということで、さっそく「SD-1-4A SUPER OverDrive」を購入いたしました。
「SD-1-4A SUPER OverDrive」とは
BOSS「SD-1-4A SUPER OverDrive」は、真空管のサウンドを模した“非対称クリッピング回路”が醸し出す、なめらかな歪みが特徴のストンプ・ボックスです。1981年にリリースされた「SD-1 SUPER OverDrive」の誕生40周年を記念して作られた限定生産モデルで、筐体/サム・スクリュー/ツマミの色が変更されています(それぞれ、黄→黒/黒→銀/銀→金)。
The オーバー・ドライブ
音は、ド直球で正統派のオーバー・ドライブ・サウンド。昨今の趣向を凝らしたブティック系エフェクターたちと比べると粒立ちが単純で、少々プリミティブな印象を受けるかもしれませんが、いやいや、未来永劫現役で使える“超殿堂サウンド”であります。
シンセにもガンガン使おう
「SD-1-4A SUPER OverDrive」の入力インピーダンスは1MΩなので、シンセサイザーもガンガン突っ込んでいけます(どうしても気になる方は、バッファを噛ませてくださいな)。低域に無駄な膨らみがなくタイトなので、オマケ機能にありがちなしょうもないドライブ系エフェクターよりも、ずっと使いやすいと思います。ただ、ギターと比べて、若干キャリキャリしやすいので、[TONE]を気持ち下げ目に。そして、バッキバキに歪ませようとするのではなく、ベロシティの大小でニュアンスが出せるポイントに設定するのが肝です!
レジェンドだからこそレジェンドなのです
あまりにレジェンドかつシンプルな機材なので、さして新しいことも書けませぬ…… 最後に、存外上手く撮れた写真をご賞味いただけましたら幸いでございます。