「SONAR」と「Sound Forge」とを連携させる方法


現行の「SONAR」シリーズ。左から「SONAR Professional」「SONAR Platinum」「SONAR Artist」。根本のサウンド・エンジンはどれも同じなので、プラグインの要不要など、自分の価値観に合うグレードを選択することができます。

僕は、「SONAR」という音楽制作ソフト(DAW)を長年愛用しています(KONAMIではたらいていた頃は例外的に「Logic」を併用していました。KONAMIのサウンド部署は、Logic帝国なのです 笑)。

「DTMマガジン」の編集者だった頃に、すべてのDAWをアレコレいじって、曲を作って、音を聴いて、自分に一番シックリきたのが、その「SONAR」でした(今でこそ、各々UIがちょこっと違うだけで、出音はどれも素直ですし、操作感も大差ありませんが、当時は、2つのオーディオ・トラックを混ぜるだけでも、出音に顕著な違いがありました)。良い意味でユルッとしていて柔軟なシステム、直感的で直感的な直感的操作感、そして新機能を貪欲に採り込み続ける挑戦者ならではの闘い方などなど、ドイツ生まれドイツ育ちのエリート君たちとは一線を画すアメリカンなフロンティア精神が、そのときの僕の気風と同調したんだろう、と思います。

波形編集ソフト「Sound Forge Pro 11」です。もはやこれがないとゲーム・サウンドの仕事は成り立ちません。兄貴分の映像編集ソフト「VEGAS PRO 14」もオススメです(知名度は低いですが……)。

また、もうひとつ決め手となったことがありまして、それが今回のお題、波形編集ソフト「Sound Forge」との連携力でした。

「SONAR」の波形データを「Sound Forge」に送るところ。このあと「Sound Forge」が起動し(アクティブになり)、即エディットを開始できます。一点だけ注意するとすれば、画面が「Sound Forge」に切り替わったら、エディットを終えてセーブし「Sound Forge」のウィンドウを最小化するまで、「SONAR」のウィンドウをアクティブにしないこと!

「SONAR」のトラック・ビュー上でオーディオ・クリップを選択し、[MENU]>[ツール]>[Sound Forge]をクリックするだけで、該当の波形データのみが「Sound Forge」に送られ、「Sound Forge」上でエディットできるのです(もちろん、エディット結果を「SONAR」にフィードバックできます)。つまり、曲や音のパーツを、微に入り細に入り徹底的に編集できるのです。

冒頭の、無音に近い12サンプルだけを切り詰める作業。切り詰め終えたら、3サンプルほどフェードインをかけておきます。

バスドラムの波形を1周期だけ端折る作業。ベース音との噛み合わせが悪い場合に試してみます。

ボーカルのリップノイズ、音源特有のノイズ、ループ素材のノイズ、そういったものをピンポイントで綺麗さっぱり消してしまったり、波形のアタックをサンプル単位でズラしたり、バスドラムの波形を1周期だけ端折ったり、より高精細なタイム・ストレッチをかけたり……挙げていくとキリがありませんが、とにかく便利です。

「SONAR」と「Sound Forge」の組み合わせはゲーム開発の現場でも非常に役立っていて、この連携がなければ作り上げられなかったタイトルがいくつもあります。特に、フェードイン/フェードアウトを多用した“データ長の切り詰め”では、ここぞとばかりに大活躍してくれました。ゲームによっては音声だけで、100,000ファイルほどをあつかうこともあるので、0.01秒の切り詰めすら笑うことはできません(0.01×100,000=1,000秒!)。

さて、そんなスーパー便利な「SONAR」と「Sound Forge」の組み合わせですが、いつからか、連携の設定が自動でなされなくなってしまいました。感動的な連携をもっと多くの方々に楽しんでいただきたく、……というより自分の備忘録として、その設定方法を以下に記しておきます。どうぞご活用ください(未来の自分へ)。

「SONAR」と「Sound Forge」との連携設定

  1. <Win>+<R>「ファイル名を指定して実行」を立ち上げます。
  2. 「ファイル名を指定して実行」の名前の欄に[regedit]と入力、決定し、「レジストリ・エディタ」を起動します。
  3. 「レジストリ・エディタ」の、[マイコンピュータ]>[HKEY_LOCAL_MACHINE]>[SOFTWARE]>[Cakewalk Music Software]>[Tools Menu]を開きます。
  4. [Tools Menu]の文字の上で右クリックし、[新規]>[キー]を選択します。[Tools Menu]の最後尾に[新しいキー #1]が作られます。
  5. [新しいキー #1]の名前を変更し、[Sound Forge]と入力、決定します([新しいキー #1]の文字の上で右クリックし[名前の変更]を選ぶと、名前を変えられます)。
  6. 右側の空欄で右クリックし、[新規]>[文字列値]を選択。これを4回繰り返します。
  7. [新しい値 #1]の文字の上で右クリックし、[名前の変更]を選択。[ExePath]と入力、決定します。
  8. その[ExePath]の文字の上で右クリックし、[修正]を選択。値のデータの欄に「Sound Forge」のEXEファイルのパスを入力、決定します。標準的なインストールをしているなら、[C:\Program Files (x86)\Sony\Sound Forge Pro (バージョン)\Forge(バージョン).exe]となります。
  9. [新しい値 #2]の文字の上で右クリックし、[名前の変更]を選択。[MenuText]と入力、決定します。
  10. その[MenuText]の文字の上で右クリックし、[修正]を選択。値のデータの欄に[Sound Forge]と入力、決定します。
  11. [新しい値 #3]の文字の上で右クリックし、[名前の変更]を選択。[StatusBarText]と入力、決定します。
  12. その[StatusBarText]の文字の上で右クリックし、[修正]を選択。値のデータの欄に[Sound Forgeの実行]と入力、決定します。
  13. [新しい値 #4]の文字の上で右クリックし、[名前の変更]を選択。[Type]と入力、決定します。
  14. その[Type]の文字の上で右クリックし、[修正]を選択。値のデータの欄に[WaveEditor]と入力、決定します。
  15. これで完了です。「レジストリ・エディタ」を終了してください。

上記の手順とは若干異なりますが、こんな感じでも問題ありません。上記の手順がうまくいかなかったら試してみてください。

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