ヘッツァー(Jagdpanzer 38(t))製作記 番外編


“一定の規格を設けパーツを共通化すると、生産効率が向上する”。現代に生きる我々にとっては至極当然の常識ではありますが、ドイツ軍がそれに気づくのは、大戦も中頃になってからのことでした。

“E計画”の名の下で設計され、多くの部品を共有する5タイプの戦車“Eシリーズ(E-10/E-25/E-50/E-75/E-100)”は、それぞれヘッツァー/IV号戦車/パンター/ケーニッヒス・ティーガー/マウスの後釜として、連合国軍を無慈悲にことごとく粉砕する予定でしたが、切なくも予定は未定のまま終戦を迎えます。

 

そんなこんなで、唐突ではありますが、Trumpeter 00385「German Entwicklungsfahrzeug E 10」の工作がおおむね完了しましたので、ヘッツァー製作記の番外編としてご紹介しよう、と思います。

そうそう、“ヘッツァー”という愛称は、本来、Jagdpanzer 38(t)にではなく、後継車輌であるこのE-10に与えられるはずだったそうですよ!

戦闘室&機関室の天板です。TrumpeterのOVMには若干の違和感があったので、TAMIYA MM No.185「ドイツIV号戦車 車外装備品セット」のパーツをあてがっています。「ドイツIV号戦車 車外装備品セット」は、決して“比類なき完成度!”というわけではありませんが、大きさといい、ディテールといい、入手しやすさといい、絶妙に使いやすいところがベターです。クランプは、いつもどおりの自作品。不揃いなフォトエッチング・パーツを使うよりも、断然、小綺麗な風情になるので、手前味噌ですがお気に入りです。

照準潜望鏡と消火器の詳細は、こちらの記事で!

1.6mm径のプラ棒は、実に使える

MG34機関銃は、こちらのパーツに差し替えました。

「WWII German Infantry Weapons and Equipment」レビュー

車体後部です。排気管のディテールがよろしくなかったので、WAVE「NEW C・パイプ【4本組】 Aセット」の中の2.1mmの真鍮パイプを使って、作り直しています。フォトエッチング・パーツ類は、VOYAGER MODEL PE35170「WWII E-10 Tank Destroyer (For TRUMPETER 00385)」。ジャッキ台はキットに含まれていませんでしたが、後期のIV号戦車などでよく見られる、バネとチェーンで台を固定しているさまをどうしても再現したかったので、自分勝手に設置しました。ところで、ヒンジのつき方などから察するに、T-34と同じように後部パネル全体がガバッと開く仕様だったのかもしれませんが、工作中にそこまで気が回らず、溶接(のディテールを追加)してしまいました(笑)。

正面です。ノテック・ライトは、ASUKA model 35-L7「WWII ドイツ車両ライトセット」のパーツを使用しています。キットのものも悪くなかったのですが、さらなる高みを目指すため(笑)、こちらに変更しました。写真を撮りながら思い出したのですが、コードを追加せねばなりませんね。金属砲身は、RB Model 35B34「75mm PaK 42 L/48」です。シャックルも同じくRB Modelで、07786156「Shackles (4 pcs)」。サーフェイサーを吹き終わったら、針金のようなもので留め具を追加する予定です。

履帯には、MODELKASTEN SK-27「1/35 IV号戦車最後期型(軽量型)用可動履帯」を用いています(塗装を考慮して、まだ接着していません)。普段はFriul(フリウル)おじさんなので、ATL-28「PZ III/IV」もしくは、ATL-166「E-10」を使っても良かったのかもしれませんが、どちらも狙いたい形状ではなかったので、今回はMODELKASTENを選択しました。「壊れやすい」などと言われがちな同製品ですが、リモネン系の接着剤でゆっくりと丁寧に作業していけば、強度を保ちつつ美しく組むことができるはずです。

左右合わせて8つしかない転輪をザザッと処理し、箱を作って蓋を閉じるだけで、小気味よく完成してくれた、素敵なE-10さんでした!

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